「被告は、牧師として教会の仕事のためにも祈りますが、国のために祈りを中断したことがありません。特に、国を正しくしてゆく法官、軍隊、大統領のためにお祈りいたします。彼らの職権は普通の人としてできることではなく、神が力を与えてくださってこそ遂行しうるものだからであります。それだけ法官や軍隊や大統領の職権は神聖であります。このような職権が誤用され、悪用される時には、それを正さねばならないと私は考えました。
彼らの職権は普通以上のものであるがために、そのような意味の内容が私の説教の中に包含されているかもしれません。しかし、被告には、直接暴力で政府を打倒するとか、現在の法や機関を誹謗、またはそれに対抗しようとする意思はありませんでした。」
---1974年民青事件に連座して逮捕され、軍法会議で裁判に
かけられたソウル第一教会、朴ヒョンギュ牧師の最終陳述より---
朴牧師の証言から、わたしたちは教会が祈る祈りについて、教会は教会のためだけでなく、国のため、国を正しくしてゆく職務を負っている、裁判官、行政官、政治家のために、神がかれらに力を与えて下さるように祈るべきであることを教えられる。
建築設計偽装問題ひとつとっても、人としての倫理、道徳の欠如が多くの人を不安と困難の中に投げ込んでいるのを見る。人々はモラルの喪失を嘆き、世相を批判し、どこに解決を求めたらよいかと頭を抱える。その中で教会は神を仰ぎつつ、重大な職責を担っているもののために祈る祈りが不十分だったことを反省させられる。それとともに、神の戒めである正義、公平、真実、憐れみを語る責任を覚えたいと思う。