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  牧師からのメッセージ 2006年  
灰の水曜日

 家庭礼拝暦の3月1日のところに、灰の水曜日、レントと書かれているのに気づかれた方がおありかと思う。レント、受難節とも呼ばれるこの教会暦は、わたしたちの教会ではなじみが薄いので、少し説明しておきたい。
 レントは復活節までの40日間(ただし、その間の日曜日は除く)、主イエスの苦難、十字架の犠牲を想起して過ごす季節のことで、四旬節とも呼ばれる。
今年の復活節は4月16日(日)であるので、それまでの月曜から土曜までの6日間を6週数え、それに水、木、金、土の4日を足すと40日になる、その始まりの水曜が灰の水曜日で、今年はそれが3月1日にあたった。この水曜が灰の水曜日とよばれる訳は、この日に悔い改めと悲しみのしるしとして灰をかぶったからである。
 レントの40日間は、イスラエルの荒れ野の40年の旅、主イエスがサタンの試みを受けられた荒れ野の40日をも重ね合わせながら、主イエスの受難を想起して過ごす。特に、古代教会では洗礼式は復活日の前夜に行われるのが常とされており、受洗者はそれまでの40日間を断食と祈祷に過ごしたと伝えられている。
 レントの期間中でも日曜日は断食したり悲しんだりしないのは、「花婿が一緒にいるのに、婚礼の客は断食できるだろうか。花婿が一緒にいるかぎり、断食はできない」(マルコ2:19)との主の御言葉を思い起こさせる。主の十字架と受難を想起するということは、あたかも主がもう一度苦しみを受けられるかのように考えるのではなく、十字架の苦しみを受けられたけれども、ついに罪と死に勝利してくださった御方の苦しみを想起することにほかならない。十字架と共に復活を、受難と共に勝利を遂げられた御方が、わたしたちの弱さのために、同じ弱さと、同じ死を死んでくださったことを覚えるときなのである。
それを覚えるのは、わたしたちにとって日々のことであり、生涯のことであるが、そのことを特に心に刻むときとしてレントを過ごすことは恵みではないだろうか。

 

 

    ● 最終更新日: 06年03月03日 (金)

 
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